伊勢・鳥羽旅行記 追記

  • 本来休むべき土日を旅行に費やしてしまった結果、私はのど風邪というとんでもないお土産を持参する羽目になった。とはいっても誰にもうつさなかったのは幸いだったけど。それから苦しみながらも仕事を休まなかったので社会人としての責任とけじめはきちんとつけたと思う。
  • 旅に同行した知人2人のうち、1人は僕がいた大学で助手を勤めていた人間であり、今は名古屋の某大学で助教授をしている。彼は僕たちがいた大学より今の大学の環境のよさについて語っていたが、その理由として「大学院がないこと」を挙げていた。「今の大学院は一部を除いて研究機関の役割を完全に放棄し、ただ大学院がなかったらいかなる統計にもあがってこないし社会に出れないような人間を収容し変なことをしないようにしておくために存在している。ただそういった大学院で教官をやる人間にとっては最悪の環境だろうね。だってどうしようもない連中の顔を四六時ちゅう見ていなければならないんだから」と彼は話していたが、本当にそのとおりだと思う。そうなってしまったのも文部科学省が大学院重点化なるものを大学に押し付け、定員数を満たさないととんでもない圧力をかけるようなことをするからだ。文部科学省の場合は研究科の定員が満たされたかどうかを基準とするらしいが、今度は研究科レベルになると、各講座が定員をどのくらい集めたかが問題となるらしい。数が少ない講座は学長裁量や研究科長裁量で予算を思いっきり削減されるらしい。僕がいた研究室は大変だろうな。というのもいまや博士2人(二人ともオーヴァードクター)と修士2人しかいないのだから・・・。