サブカルにうつつを抜かすドイツ語教師は即辞職せよ!!

新潟大学三浦淳教授のHPと曽田長人氏の「人文主義と国民形成」を読んで思ったことを書きたい。
新潟大学・三浦淳研究室
ドイツ語が日本の高等教育において大きな役割を果たしてきたのは戦前の自然科学の本場がドイツであったことにも由来してるが、それと同じくらいにドイツ語を通して培われる人文主義的な教養の形成というものがあったことも忘れてはならない。つまりドイツ哲学や文学を学んだ者たちが自分たちの共通理解として自分たちが学んだものを空間的にも時間的にも共有し、それらが一種の共同体を形成していったという歴史があったことを忘れてはならない(その結実のひとつとして私は三島由紀夫を挙げる)。
今の多数のドイツ語教師はそういった教養主義を完全に否定し、ドイツ語教育の意義を自ら喪失させていき、そして自分たちの職が安泰ならどうでもいいといわんばかりにドイツ語教育を放棄し、サブカルのほうへとうつつをぬすのである。もちろん以前の教養主義というものがほとんど崩壊していることは認めねばならないし、崩壊するにはそれなりの問題点があったことも認めねばならない。ただ今サブカルにうつつを抜かしているポスト上「ドイツ語教師」たちのいうことが正しいのなら、彼らはドイツ語の職を即刻辞し、サブカルに関する講座を別に作り、そこで研究をすべきだ。
自分たちが自己否定するものにすがって生きるざまは、どう見たって滑稽である。少なくともドイツ文学やドイツ語の講座に職をもつものでサブカルにうつつを抜かす人間は即刻その職を辞めて、己の考えに忠実になるべきだ。