どんなことがあっても自民党を選ぶ日本人

 今回のホリエモン逮捕やマンション耐震偽装問題は小泉‐竹中路線が推し進める新自由主義社会のひずみの前兆といえるだろう。民に任せてはいけないことを民に任せたり、投機至上の市場原理主義がまかりとおれば当然の帰結とも言える。もしこのまま彼らの新自由主義路線がこのまま推し進められれば日本という国は社会的な機能を喪失し、個人は国家・企業との直接的な関係にさらされることになるだろう。そういったことは本来伝統的な共同体の秩序・価値観を重んじる保守派には耐え難いことであるはずだ。しかし彼らは実際のところそういったものをぶち壊そうとする小泉‐竹中を支持し、郵政を見捨てた。そしてこの先農協や漁協が次のターゲットとなったとしても彼らは自民党を支持し続けるだろう。
 というのも彼ら保守派にとって自民党は権威であり、ブランドであり、お上であるからだ。極端なことを言えば自民党がこの候補に投票しろと指示すればどんな候補でも投票するだろうし、彼らにとって自民党から立候補することは一種のステータスであり、そして自民党は与党であり政府高官もたくさんいるから彼らにとってそれだけでえらいのである。こういった人たちにとって自民党は選択肢の一つではなく、これ以外に投票すること自体が想定外の絶対的存在となっているのだ。今回のホリエモン騒動も耐震偽装問題も自民党にとっていったいどれだけの打撃になるだろうか?おそらく上記のような人たちが多くいる限りたいしたものとはならないだろう。それに小泉の虚像に改革の幻想を夢見た、思考能力を持たない社会のクズとでもいうべきフリーターどもが加わればもう最強間違いなしだろう。「自民党は永久に不滅です!!」