おもひで

okagou2005-05-21

 前回の日記から1週間経過して初めて更新である。毎日21時までの勤務なので更新する余裕がないというのもあるけど、少々情けない気分である。
 来月のボーナスを当て込んで何枚かDVDを買ったけど、初めてその中の一枚であるジェラール・フィリップ主演の『白痴』を今日見る余裕ができた。ドストエフスキーの同名小説を映画化かしたもので、ジェラール・フィリップ精神疾患を持つ公爵を演じた。プロフィールにもあるとおり僕はジェラール・フィリップが好きでボーナスが入るたびに何本か買っている。その中でも一番のお気に入りが『赤と黒』であり、学生時代は一生に一度でいいからパリの映画館でこの映画を見てみたいとひそかに思っていた。というのもこの映画は1954に作成されたものであり、とても映画館でみれるものではないと思っていたので、かなわぬ夢のひとつみたいに思っていた。というのもまずパリに行く機会がなかったし、行ったとしてもその映画の復刻上演にめぐりあえるとは限らないからだ。しかし大学を去る年に酔狂半分でパリに3週間滞在したときにその「かなわぬ夢」は現実となった。そのときにちょうどある映画館で『ダニエル・ダリューへのオマージュ』というイベントが行われていて、そのプログラムの中に『赤と黒』の上演があったのだ。その情報を雑誌で知った時はその事実を信じることができず、同じ雑誌をもう一冊かって確かめたくらいだった。もちろんその日はその映画館へまっしぐらであった。少々長かった大学生活の総決算といってもいい瞬間だった。
 ちなみにダニエル・ダリュー(『赤と黒』ではレナール夫人役で出ている)は21世紀になっても『8人の女』にでていたというのが信じられなかった。
 ぜいたくなことをいえばもうひとつの願望としてウィーンかイタリアの大都市(ミラノとか)でヴェルディの『リゴレット』を見てみたいというのがある。できればステファニア・ボンファデッリがジルダ役としてでていればなお良しである。しかし今の身分でヨーロッパに行くための長期休暇なんて年末年始にしかとれないので・・・。リタイアが先かヨーロッパに行くのが先か。絶対に2,3年のうちには行きたいものである。