友人面談1 新聞記者

 隣県の地方紙で記者をしている大学院時代の先輩が、夏休みをとってわざわざ私に会いに来てくれたので夜お会いすることになった。彼とは2年ぶりの再会でいろいろと思い出話や最近の動向に花を咲かせた。当然われわれ2人が在籍していた大学院のことも話題が及んだ。
「自分たちがいたときの院生やオーバードクターたちはどうなったんだろうね?」(先輩)「風のうわさでは大半が学校にはこないものの研究室の名簿にのったまま(就職も何もしていない)そうですよ」(私)
(中略)
「しかしまあ学振とった人間ならともかく、育英会借りて就職できなかった人間はどうなるんだろうね?このままだと大学院破産というのが続出するかもね。自分たちの時代は数さえ多ければいいと無定見に院生増やしたからね・・・・(笑)」(先輩)
「まあ育英会奨学金を返済できずに破産ですか・・・。そういう院生が数多く出るでしょうね。そうなったら旧帝大がある都市の地方裁判所は大変ですね」(私)
「弁護士はもうかっていいだろうね」(先輩)
「でも破産するにもお金が必要ですから・・・・」(私)
 大学院の話になると暗くなるのでもうやめよう。