竹内洋『教養主義の没落』

  • 竹内洋先生の『丸山眞男の時代』が非常に面白かったので、ついでに同じ中公新書の『教養主義の没落』を買って読んでみた。いちおうドイツ文学に在籍していた私にとって教養主義はそれなり縁深いもの(と思い込んでいる)なのでむさぼるように夢中になって読んだが、やはり大学がレジャーランド化、大衆化してしまえば、当然大学生=エリートという図式が成り立たなくなり、そしてエリートに不可欠だった教養を維持するのは不可能になってくるということなんですね。しかしその過程で丸山眞男吉本隆明石原慎太郎ビートたけしを絡めるというのは着眼点がすばらしいの一言に尽きます。うーん教育社会学結構面白いなあ。
  • 今の日本では年金移民というのが最近出ているらしい。

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060103k0000m040008000c.html
実は僕もスロバキアへの年金移民を考えていたわけですよ。というのもスロバキアでは月600ユーロがあれば平均的な暮らしができる物価の安い国で、かつ英語とドイツ語ができれば何とか暮らしていける国なんです。お隣のチェコは不動産事情が芳しくないのでちょっとパスしたいです。しかし上の記事にもあるように認知症になったりしたら国外追放ですからね・・・・。ていうか30数年後のスロバキアが今のままである保証はどこにもないということにまず気がつかねばならないわけですね・・・。反省。